【書評】『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』〜特別な強みなどないと思っていた30代営業マンが、弱点つぶしをやめるまで〜
※この記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます
九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。
はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜
面接や評価面談で「あなたの強みは」と聞かれるのが、昔から苦手でした。
思いつかないのです。人前で話すのは苦手、数字に強いわけでもない、押しも弱い。言えることといえば「真面目です」くらいで、それすら誰にでも言えることだと分かっているので、口にするのが恥ずかしい。
だから私はずっと、弱点をつぶす方向で努力してきました。話し方の本を読み、数字の勉強をし、苦手なことをなんとか人並みにしようとしてきた。
それでも人並み止まりでした。この本を手に取ったのは、その努力の方向が正しいのか、一度疑ってみたかったからです。
本の紹介
本の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0 |
| 著者 | ジム・クリフトン |
| 出版社 | 日経BP |
| ジャンル | 自己分析・キャリア・強み |
自分の強みを見つけ、それを軸に考えるための一冊です。診断の仕組みや分類については、ぜひ本書で確かめてみてください。この記事では内容の解説ではなく、読んだ私の働き方がどう変わったかをお話しします。
私がこの本から受け取った3つのこと
①弱点を人並みにする努力は、割に合わなかった
いちばん納得したのがこれでした。
苦手なことに時間をかけても、届くのはせいぜい人並みです。一方、もともと得意なことに同じ時間をかければ、人より抜けたところまで行ける。言われてみれば当たり前なのに、私はずっと逆をやっていました。
これは前々職での経験と重なります。体の柔らかい人に柔軟ばかりさせても意味がなく、その人には可動域を活かした種目を勧めたほうが伸びる。指導ではできていたことを、自分のキャリアには一度も適用していませんでした。
②強みは、自分では気づきにくいものだった
これが二つ目の発見です。
私が「強みがない」と思っていたのは、自分にとって自然にできることを、強みとして数えていなかったからでした。苦もなくやれることは、誰でもできると思ってしまう。
たとえば私は、相手の話を最後まで遮らずに聞けます。自分では当たり前でしたが、営業所で見回すと、意外とそうでもない。押しの弱さだと思っていたものが、別の見方をすれば聞く力でした。
③強みを知ることは、諦めることでもあった
これは少し苦い受け止め方かもしれません。
強みを軸にするというのは、裏を返せばそうでない部分では勝負しないと決めることです。私の場合、人前で堂々と話す営業には、たぶん一生なれません。
以前ならそれを認めるのが怖かったと思います。いまは、そこで勝負しないと決めたぶん、別の場所に時間を置けるようになりました。諦めというより、選び直しに近い感覚です。
私はこの本で、面談で強みを聞かれても困らなくなりました。自分の強みが分からない方は、ぜひ手に取ってみてください。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0 [ ジム・クリフトン ] 価格:2420円 |
読む前と読んだ後で、私はこう変わった
自分の中で起きた変化を、正直にまとめます。
| 読む前の私 | 読んだ後の私 | |
|---|---|---|
| 努力の方向 | 苦手を人並みにしようとしていた | 得意なところに時間を寄せるようにした |
| 強みの探し方 | 特別な能力を探していた | 苦もなくできることを数え直した |
| 押しの弱さ | 営業として不利な欠点 | 聞く側に回れるという別の顔がある |
| 苦手な仕事 | 全部克服しようとしていた | 勝負しないと決めた領域を作った |
私が実際に変えたこと
①「苦もなくできること」を10個書き出した
まずこれをやりました。手帳に、意識せずできることを書き出すだけです。
10個は意外と埋まりませんでした。それでも、書き出してみると自分の輪郭がぼんやり見えてくる。私の場合は「聞く」「同じことを長く続ける」「事実を細かく記録する」あたりが並びました。派手さは皆無ですが、営業では効く要素ばかりでした。
②商談のやり方を、聞く側に振り切った
強みが聞くことなら、そこで勝負すると決めました。提案を磨くより、聞く準備に時間をかけるようにしたのです。
訪問前に質問を2つ用意していく習慣は以前からありましたが、いまはそれを3つに増やし、代わりに説明の練習をやめました。話す内容を削ったのに、商談が長く続くようになったのは面白い変化です。
③苦手分野の勉強を、ひとつやめた
数字の分析を独学でやっていたのですが、思い切ってやめました。必要なときは得意な同僚に聞く、と決めたのです。
やめた時間を、取引先の記録を整える時間に回しました。こちらは苦もなくできることなので、続いています。全部を自分でやろうとしていた頃より、結果として周りに迷惑をかけていません。
まとめ〜こんな人に読んでほしい〜
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』は、こんな方におすすめです。
- 「あなたの強みは」と聞かれて、答えに詰まる人
- 苦手をつぶす方向でずっと努力してきた人
- 自分には特別なものがないと感じている人
- 自己肯定感が低く、人と比べて落ち込みやすい30代
診断そのものよりも、自分が何を強みとして数えてこなかったかに気づけたことが、私にとっては大きな収穫でした。
いまも人前は苦手ですし、数字にも強くありません。それでも、そこで勝負しないと決めてから、仕事の疲れ方が変わりました。強みが見つからないと悩んでいる方は、探す場所が違うのかもしれません。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
関連記事へのリンク
【関連記事】『マインドセット』の書評はこちら能力は伸びるという見方を扱った一冊です。強みを知ることと、伸びると信じること。両方そろわないと、片方だけでは動けませんでした。
【関連記事】『人は話し方が9割』の書評はこちら話し方より聞き方を扱った本です。押しの弱さを強みとして捉え直すきっかけを、こちらからももらいました。
【関連記事】『GRIT やり抜く力』の書評はこちら続ける力の本です。強みが分かっても、そこに時間を積まないと形になりません。順番としては本書のあとに効きます。
ご購入はこちら

