【紹介】『エフォートレス思考』〜頑張っても成果が変わらない30代の会社員が、力の入れどころを変えるために〜
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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。
はじめに〜心当たりがある方に向けて書いています〜
営業所に、朝いちばんに来て夜いちばん遅く帰る先輩がいます。数字は真ん中です。その人を見て「あそこまでやっても、そうなのか」と思ったことがあります。
それでも私たちは、同じことをします。 数字が伸びなければ訪問件数を増やし、提案が通らなければ資料を厚くする。足す以外の選択肢を持っていないからです。
この本は、そこに反対します。頑張る量ではなく、頑張り方を変える話です。
私は前々職でジムのトレーナーをしていました。10年やってはっきりしているのは、限界まで挙げようとする人ほど早く辞めるということです。続くのは、毎回少し余力を残す人でした。体では常識なのに、仕事では誰もやりません。
本の紹介
| 書名 | エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する |
| 著者 | グレッグ・マキューン(訳:高橋璃子) |
| 出版社 | かんき出版 |
| ジャンル | 生産性・思考法・自己啓発 |
『エッセンシャル思考』の続編です。前作が「何をやるか」なら、紹介文を読むかぎり、今作は「どうやってやるか」を扱っています。詳しくはぜひ本書で。
30代の会社員に刺さるのは、この3点
全部を取り入れる必要はありません。会社員の毎日に当てはめやすい場所を3つに絞ります。
①「頑張れば成果が出る」を、いったん疑う
残業時間と成果が比例していないことは、誰でも薄々知っています。それでも量を増やすほうへ行くのは、そのほうが考えなくて済むからです。
やり方を変えるには、いま何が効いていて何が効いていないかを見極める必要があります。面倒です。時間を足すほうが、頭を使わずに「やった感」が出ます。
30代は任される仕事が増える時期です。ここで足す癖がつくと、40代で詰みます。量で解決できる範囲を、確実に超えていくからです。
②手順が、毎年こっそり重くなっている
商談の準備に、私は1時間かけています。資料を作り、想定問答を書き、車の中でもう一度読み返す。
問題は、この準備が年々重くなっていることです。前回より良くしようとして、毎回少しずつ足しているからです。減らしたことは一度もありません。
会議資料、日報、引き継ぎのフォーマット。思い当たるものが必ずあるはずです。誰も減らす担当がいないので、放っておくと増え続けます。
③早く終わらせようとするほど、遅くなる
急ぐと、確認を飛ばします。飛ばした分はあとで手戻りになって返ってきます。結果、最初から丁寧にやったほうが早い。
急がないことが、いちばん速い。 頭では分かっていても、締め切り前にはできません。だから仕組みにする必要があります。
3つのうち1つでも心当たりがあるなら、足すのをやめる練習をしてみる価値はあると思います。気になった方はぜひ。
エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する [ グレッグ・マキューン ] 価格:1760円 |
取り入れると、こう変わります
| 取り入れる前 | 取り入れたあと | |
|---|---|---|
| 成果が出ないとき | 量が足りないと考える | やり方のどこが重いかを見る |
| 資料や準備 | 前回より足す | 時間を先に決めて、その中で作る |
| 急ぎの仕事 | 手を速く動かす | 手戻りが出ない速さを選ぶ |
| 忙しさ | 減らないのは自分のせいだと思う | 手順が増え続けた結果だと分かる |
今日から取り入れられる3つ
全部やらなくて大丈夫です。 ひとつ選んで、月末まで持たせるほうが効きます。
①準備の時間を、先に決めて切る
内容を良くするのではなく、時間を先に決めます。 1時間かかっていたものを45分に。足りなければ足りないまま行きます。
試してみると、45分で作った資料と1時間の資料は、相手から見てほとんど変わらないはずです。 差がつくのは中身ではなく、自分がどこまで安心したいかだと思います。
②「まだ足りない」と思ったら、帰る合図にする
夜遅くまで残っている先輩を思い出してください。足りない気がしたときこそ、足すのをやめる合図にします。
その感覚は、たいてい成果ではなく不安から来ています。
③毎年の定例作業を、ひとつ減らす
日報の項目、会議資料のページ、引き継ぎのチェック欄。何年も前に誰かが足したまま、誰も外していないものがあります。
減らして困ったら戻せばいいだけです。困らないことのほうが多いはずです。
まとめ〜こんな方に読んでほしい〜
- 頑張っているのに成果が変わらない、と感じている方
- 仕事のやり方が、毎年少しずつ重くなっている方
- 手を抜くことに、うしろめたさがある方
手を抜く本ではありません。力の入れどころを変える本です。そこを取り違えると、ただ雑になります。
30代は、量でなんとかできる最後の時期かもしれません。まだ効いているうちに、やり方のほうを変えておくほうが得だと思います。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
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【関連記事】『スタンフォードの自分を変える教室』の書評はこちら意志の力には在庫がある、という話です。判断を減らすと在庫が減らないという点で、この本の実践がなぜ効くのかを裏から説明してくれます。
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