【書評】『仕事は楽しいかね?』〜同じ道を同じ順番で回り続ける30代営業マンが、試すことを覚えるまで〜
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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。
はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜
同じ道を、同じ順番で、4年半回っています。
ルート営業なので、それが仕事です。決まった先に決まった頻度で行く。悪いことではありません。ただ、ある朝、車に乗り込んだ瞬間に「今日も昨日と同じだ」と思ってしまった。
不満があるわけではないのです。取引先の人は良い方ばかりですし、数字も人並みに出ています。それでも、この先の10年も同じ景色なのだろうかと考えると、少し息が詰まる。
タイトルを見て、たぶん自分に向けられた質問だと思いました。答えに詰まったので、開いてみたというのが正直なところです。
本の紹介
本の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 仕事は楽しいかね?[新版] |
| 著者 | デイル・ドーテン |
| 出版社 | きこ書房 |
| ジャンル | 働き方・自己啓発・物語 |
空港に足止めされた主人公と老人の対話で進む、短い物語です。どんなやり取りが交わされるのかは、ぜひ本書で確かめてみてください。この記事では内容の解説ではなく、読んだ私の毎日がどう変わったかをお話しします。
私がこの本から受け取った3つのこと
①「目標を立てる」が、いつも空振りしていた理由
いちばん意外だったのがこれでした。
私は年初に目標を立てます。そして毎年、半年でどこかへ行きます。自分の意志が弱いのだと思っていました。
本書が投げかけてくるのは、そもそも今日の自分に、1年後の自分が何を望むか分かるのかという問いです。分からないものを決めて、その通りに進もうとするから苦しい。目標が悪いのではなく、確定させたことが窮屈だった。この見方は初めてでした。
②昨日と違うことを1つやる、なら私にもできる
これは実際に手が動きました。
大きく変えるのは怖いです。家庭がありますし、いまの仕事を捨てる勇気もない。でも「今日、昨日と違うことを1つだけ試す」なら、明日からできます。
これは前々職の設計と同じでした。ジムで初心者に出す種目は3つまで。少なく始めるから続く。変化も同じで、小さくすれば怖くない。そう置き換えたら、急に現実的な話になりました。
③試した結果が失敗でも、減るものがなかった
これがいちばん気が楽になりました。
訪問の順番を変えて、うまくいかなかったとします。損は何でしょうか。その日1日だけ効率が落ちる。それだけです。
私はずっと、変えることを「賭け」だと思っていました。実際には、やり方を1つ変えるくらいでは何も失わない。失うのが怖くて動かなかった10年のほうが、よほど高くついていたのかもしれません。
私はこの本で、毎日1つだけ違うことを試すようになりました。同じことの繰り返しに詰まっている方は、ぜひ手に取ってみてください。
価格:1980円 |
読む前と読んだ後で、私はこう変わった
自分の中で起きた変化を、正直にまとめます。
| 読む前の私 | 読んだ後の私 | |
|---|---|---|
| 目標 | 年初に立てて、半年で忘れていた | 今日1つ試すことに置き換えた |
| 変えること | 賭けだと思って避けていた | やり直せる範囲だと分かった |
| 失敗 | 避けるべきものだった | 情報が1つ増えるだけ |
| 毎日 | 昨日と同じの繰り返し | 小さく違う日にする |
私が実際に変えたこと
①訪問の順番を、月に一度だけ入れ替える
いちばん分かりやすい変化がこれでした。決まった順路を、月に一度だけ崩します。
やってみると、午前に行くか午後に行くかで、会える相手が違う先がありました。4年半通っていて気づいていなかった。同じことを繰り返していると、繰り返している事実自体が見えなくなる。
②商談の切り出し方を、毎回1つだけ変える
これは小さい実験です。天気の話から入る日、前回の宿題から入る日、新商品から入る日。意識して変えて、反応を覚えておく。
半年続けて分かったのは、前回の宿題から入る日がいちばん話が続くということでした。以前の私は毎回同じ入り方をしていたので、比べる材料がありませんでした。
③ブログの書き方も、1本ごとに1か所変えている
これは仕事の外の話です。書き出しを変える、表の項目を変える、締めの言い方を変える。1本につき1か所だけ。
完璧を待たず60点で始めたブログですが、変えながら続けるほうが、直してから出すより早く良くなると実感しています。この本を読む前は、ちゃんとした型を先に決めようとしていました。
まとめ〜こんな人に読んでほしい〜
『仕事は楽しいかね?』は、こんな方におすすめです。
- 毎日が昨日の繰り返しに感じている人
- 年初に立てた目標が、いつも途中で消える人
- 不満はないが、このままでいいのか迷っている人
- 大きく変える勇気は出ないが、何かしたい30代
薄くて、1〜2時間で読めます。物語なので活字が得意でなくても進みます。内容は深くありません。目新しい情報を求めると、たぶん物足りない。
それでも、「明日から」ではなく「今日1つ」に落としてくれたのが私には効きました。同じ景色が続いていると感じている方は、順番を1つ変えてみませんか。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
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