【書評】『リーダーの仮面』〜後輩に嫌われたくない30代営業マンが、線を引けるようになるまで〜
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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。
はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜
後輩が2人つきました。役職はありませんが、面倒を見る側になったということです。
私は嫌われるのが怖いタイプです。人前で強く出るのも苦手。だから注意すべき場面で、笑って流してしまう。報告が遅れても「忙しかったよね」と先に言ってしまう。
そのほうが関係は円滑です。ただ、半年たっても後輩の報告は遅いままでした。優しくしているつもりが、相手を伸ばしていない。
自分のやり方が間違っている気はしていました。でも、厳しくする自分も想像できない。この本を開いたのは、その板挟みからでした。
本の紹介
本の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法 |
| 著者 | 安藤 広大 |
| 出版社 | ダイヤモンド社 |
| ジャンル | マネジメント・組織論 |
人を動かす立場になったときの頭の切り替え方を扱う一冊です。どんな原則が示されるのかは、ぜひ本書で確かめてみてください。この記事では内容の解説ではなく、読んだ私の後輩への接し方がどう変わったかをお話しします。
私がこの本から受け取った3つのこと
①「仮面」は、冷たくなることではなかった
タイトルで誤解していました。
私は「感情を殺して厳しくやれ」という本だと思っていたのです。実際に読むと、役割として振る舞うという話でした。素の自分と、立場としての自分を分ける。
これは前々職で自然にやっていたことでした。ジムでは、私は「トレーナーの私」として話します。会員さんに嫌われたくない気持ちはあっても、フォームが危なければ止める。あのときできていたのに、いまの職場ではやっていない。
②いい人でいようとするほど、相手が困る
これは認めるのがきつかったです。
報告が遅れても指摘しない。その場は穏やかですが、後輩は「これでいい」と学習します。そして半年後、もっと大きな場面で同じことをやって、私ではない誰かに叱られる。
私が守っていたのは後輩ではなく、嫌われたくない自分の気持ちでした。優しさの名前を借りていただけです。
③やり方ではなく、結果で見るのは楽だった
これは意外な発見でした。
私は後輩の進め方が気になって、細かく口を出していました。自分のやり方と違うと落ち着かないのです。
本書が扱っているのは、プロセスではなく結果で見るという考え方でした。試しにやってみると、こちらの口出しが減り、後輩も自分で工夫し始めた。手を放すほうが、実は関係が楽になる。予想と逆でした。
私はこの本で、後輩に線を引けるようになりました。嫌われるのが怖くて注意できない方は、ぜひ手に取ってみてください。
リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法 [ 安藤広大 ] 価格:1870円 |
読む前と読んだ後で、私はこう変わった
自分の中で起きた変化を、正直にまとめます。
| 読む前の私 | 読んだ後の私 | |
|---|---|---|
| 注意すべき場面 | 笑って流していた | 事実だけを短く伝える |
| 守っていたもの | 嫌われたくない自分の気持ち | 相手が困らない状態 |
| 後輩の進め方 | 細かく口を出していた | 結果だけを見る |
| 立場 | 素の自分のまま接していた | 役割として振る舞う |
私が実際に変えたこと
①期限を口頭で言うのをやめ、必ず書いて渡す
いちばん効いたのがこれでした。「なるべく早めに」ではなく、日付と時刻を書いて渡します。
私は言いにくいことを曖昧にする癖があります。曖昧にすると、守られなくても指摘できません。書いてあれば、指摘するのは私ではなく期限のほう。人前で強く出るのが苦手な人間には、この形がいちばん合っていました。
②注意するとき、感情の言葉を混ぜないと決めた
以前は「困るんだよね」「ちょっと残念で」と前置きしていました。相手を傷つけたくなかったからです。
いまは事実だけを短く言います。「期限は昨日でした。今日中にお願いします」。それだけ。冷たく感じるかと思いましたが、後輩の反応はむしろ前より素直でした。曖昧な言い方のほうが、相手には分かりにくかったのだと思います。
③飲みに誘って距離を縮める、という発想を捨てた
これは自分の思い込みを手放した話です。関係が良くなれば仕事も回ると思っていました。
やめてみると、仕事の場での約束が守られるかどうかは、距離の近さと関係ないと分かりました。むしろ近すぎると、私が指摘しづらくなります。人付き合いが得意でない自分には、この割り切りは助かりました。
まとめ〜こんな人に読んでほしい〜
『リーダーの仮面』は、こんな方におすすめです。
- 後輩に嫌われたくなくて、注意できない人
- 優しく接しているのに、相手が伸びていないと感じる人
- 細かく口を出してしまう自覚がある人
- はじめて人の面倒を見る側になった30代
言い切りが強い本です。人によっては冷たく感じると思います。 私も「そこまで割り切れない」と思った箇所がいくつかありました。
それでも、優しさのつもりが自分のためだったと気づけたのは大きかったです。注意できずに抱え込んでいる方は、一度読んでみませんか。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
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