【書評】『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』〜「自分でやったほうが早い」で抱え込む30代営業マンが、時間の置き場所を変えるまで〜
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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。
はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜
「自分でやったほうが早い」。この言葉を、私は何年も言い訳に使ってきました。
見積書の作成、在庫の確認、納品の段取り。人に頼めば説明の時間がかかります。自分でやれば10分で終わる。だから引き取る。その繰り返しで、気づけば手だけがずっと動いている状態になっていました。
困るのは、忙しかった日ほど何が進んだのか思い出せないことです。1日2〜4時間は運転していて、残りの時間で細かい作業を潰していく。夜になって振り返ると、こなした量は多いのに、前に進んだ感じがしない。
タイトルに惹かれて手に取りました。管理職向けの本だと分かっていましたが、自分の時間の使い方が変わるなら読む価値はあると思ったのです。
本の紹介
本の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント |
| 著者 | アンドリュー・S・グローブ |
| 出版社 | 日経BP |
| ジャンル | マネジメント |
インテルの経営者だった著者が、組織の成果をどう高めるかを書いた一冊です。管理職向けの内容ですが、時間の使い方の考え方は職位に関係なく効きます。中身は本書に譲り、ここでは抱え込み癖のある営業が何を変えたかを書きます。
私がこの本から受け取った3つのこと
①効き目の大きさは、作業ごとに全然違う
同じ1時間でも、その後にどれだけ響くかは作業によって違う。当たり前のようで、私はまったく意識していませんでした。
見積書を1枚作る1時間は、その1枚で終わります。一方、よくある質問の答えを紙にまとめる1時間は、以後ずっと効きます。時間を平らに使っていたことが、そもそもの問題でした。
②忙しさは、成果の量とは関係がない
こなした件数で自分を評価していたことに気づきました。夜に達成感がないのは当然で、量は測っていても、効き目は一度も測っていなかったのです。
これは前々職でも同じでした。トレーナーのころ、セット数をこなすお客様ほど熱心に見えましたが、伸びていたのは種目を絞っていた人でした。同じ間違いを10年後に繰り返していたわけです。
③人に渡すのは、渡す側の準備の問題だった
説明の時間がかかるから自分でやる、と考えていました。ですが説明が長くなるのは、渡し方を用意していないからです。
一度きちんと形にすれば、次からは渡せます。「自分でやったほうが早い」は、渡す準備をしていない言い訳でした。ここは読んでいていちばん痛かったところです。
私はこの本で、1日の時間の置き場所が変わりました。気になった方は、ぜひこちらから手に取ってみてください。
HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント [ アンドリュー・S・グローブ ] 価格:1980円 |
読む前と読んだ後で、私はこう変わった
自分の中で起きた変化を書き出します。
| 読む前の私 | 読んだ後の私 | |
|---|---|---|
| 時間の使い方 | どの作業にも同じように配っていた | 効き目の大きい作業を先に置く |
| 忙しさの評価 | こなした件数で自分を測っていた | 量では測らないと決めた |
| 人に渡すこと | 説明が面倒で引き取っていた | 渡す形を先に作る |
私が実際に変えたこと
①朝の30分を、その日いちばん効く1件だけに使う
出発前の30分を、細かい返信で潰すのをやめました。その日いちばん響きそうな1件を選んで、そこだけに使います。
たいていは商談の準備か、社内を通しておくべき相談です。数はこなせなくなりましたが、夜に「何が進んだか」を言えるようになりました。
②同じ質問が2回来たら、口では答えない
2回目が来た時点で、答えを紙に書いて渡すようにしました。3回目からは紙を指すだけで済みます。
作るのに30分かかりますが、その後の質問がほぼ消えました。効き目の大きい作業とはこういうことか、と実感したのがこの変更です。
③打ち合わせの前に、目的を一言だけ決める
会議でも商談でも、始まる前に「今日は何が決まればいいか」を一言だけメモします。
書くのは10秒です。それだけで、終わったあとに「結局何だったのか」と思う回数が減りました。
まとめ〜こんな人に読んでほしい〜
『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』は、こんな方におすすめです。
- 「自分でやったほうが早い」で仕事を抱え込んでいる人
- 忙しかった日ほど、何が進んだか思い出せない人
- 管理職ではないが、時間の使い方を変えたい人
- こなした件数で自分を評価してしまう人
管理職向けの本です。役職のない私が読んでも使えるのか、と思いながら開きました。
結果として、いちばん変わったのは人の動かし方ではなく自分の1日の組み立て方でした。
明日いちばん効くのはどの1件か。その問いだけを持って開いても、たぶん元は取れます。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
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