【書評】『ゼロ秒思考』〜考えすぎて動けない30代営業マンが、A4メモ1枚で頭を軽くするまで〜
はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜
ルート営業で社用車を走らせていると、頭の中でいろんな考えがぐるぐる回り続けます。「さっきの商談、あの一言は余計だったかな」「次の訪問で何を切り出そう」——そうやって考えているつもりでも、実際には同じ悩みが頭の中を回っているだけで、少しも前に進んでいない。人前で話すのが苦手で自己肯定感も低めの私は、商談が終わるたびに「ああ言えばよかった」と後悔してばかりでした。
そんな「考えているのに、まとまらない」状態を何とかしたくて手に取ったのが、赤羽雄二さんの『ゼロ秒思考』です。今回は本の要約ではなく、運転の合間にこの本の方法を試してみた私の、正直な感想と実践の記録をお届けします。
本の紹介
本の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング |
| 著者 | 赤羽雄二 |
| 出版社 | ダイヤモンド社 |
| ジャンル | 自己啓発・ビジネス書・思考術 |
マッキンゼー出身の著者が、紙とペンだけでできる思考トレーニングを紹介した一冊です。具体的なやり方や理屈は、ぜひ本書で確かめてみてください。この記事では、方法そのものの解説ではなく、私が実際にやってみて何が変わったのかに絞ってお話しします。
私がこの本から受け取った3つのこと
①頭のもやもやは、「外に出す」だけで驚くほど軽くなる
いちばん実感したのはこれでした。頭の中だけで考えていると、同じ不安がぐるぐる回るばかりで消耗します。ところが車を停めて、思っていることをただ紙に書き出してみると、「なんだ、悩んでいたのはこれだけか」と拍子抜けするほど整理されました。考えるとは、頭の中でこねくり回すことではなく、外に出して眺めることなのだと気づかされました。
②「1分だけ」という制約が、完璧主義の私をラクにした
この本のやり方には時間の制約があります。最初は「1分でなんて書けない」と思ったのですが、やってみると逆でした。時間が短いからこそ、うまく書こうとする余裕がなく、頭に浮かんだ言葉をそのまま出すしかない。完璧を待って動けなくなりがちな私にとって、この「雑でいい」という許可はありがたいものでした。このブログを60点で見切り発車したときの感覚と、どこか似ています。
③手を動かして続けることは、筋トレとまったく同じだった
前々職でスポーツジムのトレーナーをしていた頃、成果が出るのはいつも「特別なメニューをやった人」ではなく「地味に通い続けた人」でした。頭を鍛えるのも同じで、一度書いたくらいでは何も変わりません。私自身、筋トレを10年続けてきて分かったのは、効くのは継続そのものだということ。書き出す習慣も、毎日少しずつ続けてはじめて手応えが出てきました。
私はこの本で、「考える」という行為との向き合い方が変わりました。頭の中がいつも渋滞している方は、ぜひこちらから手に取ってみてください。
ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング [ 赤羽 雄二 ] 価格:1760円 |
読む前と読んだ後で、私はこう変わった
自分の中で起きた変化を、正直にまとめます。
| 読む前の私 | 読んだ後の私 | |
|---|---|---|
| 頭のもやもやへの対処 | 運転中、頭の中で同じ悩みをぐるぐる回していた | 車を停めて紙に書き出し、外に出すようになった |
| 商談前の準備 | 何を話すか決めきれず、終わってから後悔していた | 事前に思考を書き出してから臨めるようになった |
| 完璧主義との付き合い方 | まとまるまで動けず、時間だけ過ぎていた | 60点で書き殴って、まず動けるようになった |
私が実際に変えたこと
①コンビニ休憩で車を停めたら、A4に1枚書く
運転中に浮かんだもやもやは、その場では消えてくれません。そこで移動の合間、コンビニで車を停めたタイミングに、頭に引っかかっていることを1枚だけ書き出すようにしました。ほんの短い時間ですが、車内の空気がすっと軽くなる感覚があります。
②商談前の駐車場で「今日の相手に何を聞くか」を書き出す
人前で話すのが苦手な私は、ぶっつけ本番だと必ず言葉に詰まります。訪問先の駐車場で、その日の相手に確認したいことを紙に書き出してから車を降りるようにしたら、商談後の「言い忘れた」という後悔がかなり減りました。
③ブログのネタも、悩まず手書きで書き殴る
記事のテーマが浮かばないとき、以前はパソコンの前で腕を組んで固まっていました。今は紙に思いつくままキーワードを書き殴るようにしています。きれいにまとめようとしないぶん、かえって書きたいことが見えてくるようになりました。
まとめ〜こんな人に読んでほしい〜
『ゼロ秒思考』は、こんな方におすすめです。
- 頭の中がいつもごちゃごちゃして、考えがまとまらない人
- 会議や商談で、言いたいことをうまく言えず後悔しがちな人
- 完璧を求めすぎて、なかなか動き出せない人
- お金も特別な道具もかけずに、思考力を鍛えたい30代・40代の会社員
この本の方法は、拍子抜けするほどシンプルです。だからこそ、人前が苦手で自己肯定感の低い私のような人間でも、身構えずに始められました。特別な才能ではなく、紙とペンと、ほんの少しの継続。それだけで頭が軽くなっていく感覚を、よかったら一度味わってみませんか。
関連記事へのリンク
【関連記事】『メモの魔力』の要約はこちら
同じ「書く」をテーマにした一冊です。『ゼロ秒思考』が頭を整理するトレーニングだとすれば、こちらはアイデアを深めて広げる方法。あわせて読むと、書くことの効きどころが立体的に見えてきます。
【関連記事】『イシューからはじめよ』の要約はこちら
「考える前に、まず何を考えるべきかを見極める」という視点の本です。書き出して頭を整理したうえで、どの問題に向き合うかを選ぶ——本書と組み合わせると、思考の空回りがぐっと減りました。
【関連記事】『1%の努力』の要約はこちら
「悩む時間そのものを減らす」という発想が、本書の効率のよさと通じます。考えすぎて動けなくなりがちな私には、両方あわせて効く処方箋でした。
ご購入はこちら私はルート営業で1日2〜4時間運転しますが、その時間はAudibleで本を「聴く」時間にしています。月2〜3冊読めているのは、正直この移動時間のおかげです。
当ブログで紹介している本も、Audibleで聴けるものが多くあります。「読む時間がない」と感じている方こそ、30日間の無料体験から試してみませんか?
![]()


