【書評】『ユダヤ人大富豪の教え』〜お金の話を避けてきた30代営業マンが、ブログを始める原点になった一冊〜
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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。
はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜
ルート営業という仕事は、毎月ほとんど決まった額の給料が振り込まれます。急に困ることもない代わりに、大きく増えることもない。社用車で得意先を回りながら、「この調子だと十年後も、今とだいたい同じなんだろうな」とぼんやり考えることが何度もありました。
かといって、お金の勉強をしていたわけではありません。むしろ逆で、通帳の残高を確認するのを何となく後回しにしていました。人前で話すのが苦手で自己肯定感も低めの私にとって、お金の話は「稼げる人たちの世界の話」で、自分が口を出していい領域だと思えなかったのです。
そんなときに読んだのが、本田健さんの『ユダヤ人大富豪の教え』でした。実はこの本、私がこの「世界のかたすみの本棚」でいちばん最初に記事にした一冊でもあります。今回はその記事を、本の要約ではなく「私がこの本から何を受け取ったのか」という書評として、あらためて書き直してみます。
本の紹介
本の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 |
| 著者 | 本田健 |
| 出版社 | 大和書房(だいわ文庫) |
| ジャンル | 自己啓発・お金・生き方 |
日本人の青年がアメリカで老富豪と出会い、お金と幸せについて教わっていく物語仕立ての一冊です。どんな教えが登場するのかは、ぜひ本書で受け取ってみてください。この記事では中身の解説ではなく、読んだ私の側に何が起きたかに絞ってお話しします。
私がこの本から受け取った3つのこと
①お金の話を避けていたのは、知らないことがこわかったからだった
読みながらいちばん刺さったのは、本の中身よりもむしろ自分の態度のほうでした。私はずっと「お金に興味がない」つもりでいましたが、正直に振り返ると、興味がなかったのではなく知らないことを認めるのがこわかっただけだったのです。
得意先の社長さんと世間話をしていて、投資や事業の話題になると、私はいつも聞き役に回っていました。分からないと言えば恥をかく気がして、曖昧にうなずいてやり過ごしていた。あの居心地の悪さの正体が、この本を読んで初めて言葉になりました。避けている限り、いつまでも分からないままなのだと。
②「いくら稼ぐか」より先に、「何に使うと満たされるか」だった
もうひとつ意外だったのが、読み終わったあとに増やし方より先に考えたのが使い方だったことです。
私は月に2〜3冊、ほとんどKindleで本を買います。金額にすればささやかですが、この出費だけは一度も後悔したことがありません。逆に、なんとなく寄ったコンビニで買ったものは、翌日には何を買ったかすら覚えていない。同じ千円でも、自分の中で残るものとまったく残らないものがある——そんな当たり前のことに、恥ずかしながらこの歳になって気づかされました。
収入がすぐに変わらなくても、「どこにお金を置くか」は今日から変えられる。これは私にとって、かなり救いのある発見でした。
③お金の学びも、結局は筋トレと同じだった
前々職でスポーツジムのトレーナーをしていた頃、体が変わっていくのはいつも「すごいメニューをやった人」ではなく「地味に通い続けた人」でした。私自身、筋トレを週1〜2回のペースで10年以上続けてきて、実感としてそれは間違っていません。
お金の話もまったく同じでした。一冊読んだからといって、翌月の残高が変わるわけではない。それでも、知ろうとする姿勢を続けている人だけが、少しずつ選べる幅を広げていく。派手さはないけれど、この地味さは私にとってむしろ安心材料でした。筋トレでそれを10年やってきた自分なら、たぶんお金の勉強も続けられる、と思えたからです。
私はこの本で、お金から目をそらす癖がなくなりました。気になった方はぜひ手に取ってみてください。
ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 [ 本田 健 ] 価格:880円 |
読む前と読んだ後で、私はこう変わった
自分の中で起きた変化を、正直にまとめます。
| 読む前の私 | 読んだ後の私 | |
|---|---|---|
| お金への向き合い方 | 残高を見るのを後回しにし、なんとなく避けていた | 月に一度、数字を確認するのが習慣になった |
| 給料への考え方 | 上がらないのを会社や景気のせいにしていた | 自分で何か生み出せないかと考えるようになった |
| お金の使い方 | 使ったあとに「何に使ったっけ」と忘れていた | 残るものと残らないものを、意識して分けるようになった |
| 学びの位置づけ | Audibleをなんとなく流し聴きしていた | 意識して選び、読んだら何か行動するようになった |
私が実際に変えたこと
①運転中のAudibleに、月1冊は「お金の本」を混ぜた
ルート営業の運転時間は、1日あたり合計2〜4時間ほどあります。以前はその時間、目についた本を手当たり次第に流していました。今は月に1冊だけ、意識してお金や経済の本を混ぜるようにしています。
正直、はじめは用語が耳を素通りしていくばかりでした。それでも数か月続けるうちに、得意先の社長さんの話に「あ、それ聞いたことがある」と反応できる場面が出てきて、聞き役に徹するしかなかった商談の空気が、少しだけ変わってきました。
②月末の夜、妻とコーヒーを飲みながら数字を見る時間を作った
以前は、家計の話をするのが何となく気まずくて、お互い触れずにきていました。今は月末に一度、コーヒーを淹れて、その月に何にいくら使ったかを一緒に眺めるだけの時間を作っています。
改善策を出し合うわけでもなく、ただ見るだけです。それでも「今月は本を買いすぎたね」と笑い合えるようになって、お金の話が深刻なものではなくなりました。避けていたときのほうが、よほど不安が大きかったというのが正直な感想です。
③「読んで終わり」をやめて、書評ブログを60点で始めた
いちばん大きく変えたのは、これでした。読んだ内容が翌週には消えてしまうのがもったいなくて、感想を残す場所を作ろうと考えたのがこのブログの始まりです。
人前で話すのが苦手な私にとって、自分の考えを外に出すのは相当な抵抗がありました。それでも「完璧になってから」と待っていたら一生始められないと思い、60点の状態で見切り発車しました。最初の記事に選んだのが、まさにこの『ユダヤ人大富豪の教え』です。今こうして同じ本を書き直していることが、続けてきた証拠のようで少し嬉しかったりします。
まとめ〜こんな人に読んでほしい〜
『ユダヤ人大富豪の教え』は、こんな方におすすめです。
- お金の話が苦手で、なんとなく避けてしまっている人
- 毎月の給料はそこそこ安定しているけれど、将来にぼんやりした不安がある30代
- 投資や副業の前に、お金との付き合い方そのものを考え直したい人
- 数字やノウハウの本が苦手で、物語として読み進めたい人
この本は、読んだ瞬間に収入が増えるような即効性のある一冊ではありません。けれど、お金から目をそらしてきた自分に気づかせてくれるという意味で、私にとっては入り口としてちょうどよい本でした。
私のように、お金の話になると急に自信がなくなってしまう方こそ、身構えずに一度手に取ってみませんか。避けているあいだは大きく見えていた不安が、案外そこまでではなかったと気づけるかもしれません。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
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