【書評】『バビロン大富豪の教え』〜お金の本で挫折してきた30代営業マンが、漫画で腹落ちするまで〜
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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。
はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜
正直に白状すると、私はお金の本を何冊も途中で投げ出してきました。数字の話になると急に目が滑るのです。読書自体は月に2〜3冊のペースで続けているのに、お金の本だけは最後まで行き着かないことが何度もありました。
私の読書は運転中のAudibleが中心です。ルート営業で1日2〜4時間ハンドルを握るので、その時間が学びの時間になっています。ただ、耳で聴く形式はお金の話と相性が悪い。専門用語が出てくると、聴き直すこともできずに流れていってしまう。気づけば内容がまるで頭に入っていないということが、何度もありました。
そんななか、書店で平積みになっていたこの本が漫画だと知って、少し安心して手に取りました。難しい本を読み切れない自分を、久しぶりに責めずに済んだ一冊です。
本の紹介
本の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す黄金法則 |
| 著者 | ジョージ・S・クレイソン(原著) |
| 出版社 | 文響社 |
| ジャンル | 自己啓発・お金・漫画 |
古代バビロンを舞台にした物語を通して、お金の原則を伝えていく一冊です。どんな法則が登場するのかは、ぜひ本書で受け取ってみてください。この記事では内容の解説ではなく、読んだ私の側で何が変わったかに絞ってお話しします。
私がこの本から受け取った3つのこと
①私は内容ではなく、形式で挫折していた
読み終えて最初に思ったのが、これでした。私がお金の本を投げ出してきたのは、中身が難しかったからではなかった。単に、活字と数字の並んだページに耐えられなかっただけでした。
漫画になった瞬間、同じ話がするりと入ってくる。登場人物が失敗して落ち込む場面では、自分の後悔まで一緒に思い出しました。理屈で説明されるより、誰かが痛い目に遭う様子を見せられるほうが、私にはずっと残ります。
分からなかったのではなく、読み通せていなかっただけ。この事実は、少し情けなくもあり、同時に救いでもありました。
②原則が単純すぎて、だからこそ続かない
内容そのものは、驚くほど素朴でした。奇をてらったところがなく、聞けば誰もが「そうだよね」と言うような話が並びます。
そして私は、その素朴さの前で固まりました。知らなかったのではなく、知っていて実行していなかったからです。難しい理屈を知らないから貯まらないのではない。単純なことを続けていないから貯まらない。逃げ場のない結論でした。
営業の仕事も同じです。特別なトークを覚えた人ではなく、約束を守って足を運び続けた人が信用されていく。頭では分かっているのに、いちばん地味なところを飛ばそうとしてしまうのが人間なのだと思います。
③前々職の「基本の反復」と、同じ話をしていた
読みながら、スポーツジムのトレーナーをしていた頃を何度も思い出しました。
体を変えたい人にいちばん必要なのは、珍しい種目でも最新の理論でもありません。基本の動きを、正しいフォームで、続けること。それだけです。ただ、それを伝えても多くの人はつまらなそうな顔をします。地味な正解より、派手な近道のほうが魅力的に見えるからです。
私は当時、それを何百回も説明する側にいました。それなのに、お金に関しては自分がまさに「派手な近道」を探す側に回っていた。この本は、そのことを静かに突きつけてきました。筋トレを10年続けられた自分なら、同じやり方でお金とも付き合えるはずだと思えたのが収穫です。
私はこの本で、お金の話から逃げる癖がなくなりました。何度も挫折してきた方は、ぜひ手に取ってみてください。
漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す黄金法則 [ ジョージ・S・クレイソン ] 価格:1782円 |
読む前と読んだ後で、私はこう変わった
自分の中で起きた変化を、正直にまとめます。
| 読む前の私 | 読んだ後の私 | |
|---|---|---|
| お金の本との相性 | 難しくて自分には無理だと思い込んでいた | 形式が合っていなかっただけだと分かった |
| お金の原則 | どこかに自分の知らない裏技があると思っていた | 単純な原則を続けるかどうかだと理解した |
| お金の使い方の順番 | 余ったら貯めるつもりで、結局余らなかった | 先に取り分けてから使うようにした |
| 学び方 | 運転中のAudible一辺倒だった | テーマによって紙の本に切り替えるようになった |
私が実際に変えたこと
①「余ったら貯める」をやめて、順番を入れ替えた
いちばん効いたのがこれでした。これまでは使ったあとに残った分を貯金するつもりでいて、案の定ほとんど残りませんでした。
順番を変えて、入ってきた時点で先に取り分けるようにしました。やっていることは同じお金の移動なのに、月末の気分がまるで違います。残りで生活するのは窮屈かと思いきや、慣れてしまえば大差ありませんでした。
②お金の本は、紙で読むと決めた
私の読書はKindleと運転中のAudibleが中心ですが、お金の話だけは紙で読むと決めました。図や数字を行き来しながら読む必要があるジャンルは、耳だけでは無理があると割り切ったのです。
苦手を根性で克服するのではなく、自分に合う形式に寄せる。前々職で、続かない人に無理なメニューを押しつけても意味がないと学んだのと同じ発想です。
③妻にも読んでもらった
漫画なので、気負いなく渡せました。これが思いのほか大きくて、月末に家計を眺める時間の会話が変わりました。前提を共有している相手と話すのは、こんなに楽なのかと驚いたくらいです。
お金の話は一人で頑張るものだと思い込んでいましたが、家庭の中では二人で同じ絵を見ているかどうかのほうが、たぶんずっと重要でした。
まとめ〜こんな人に読んでほしい〜
『バビロン大富豪の教え』は、こんな方におすすめです。
- お金の本を何度も途中で投げ出してきた人
- 活字や数字が並ぶと、目が滑ってしまう自覚のある人
- 知識より先に、続けられる形を探している人
- 家族と一緒にお金の話を始めたい人
漫画だからと侮っていたのですが、私にはこれがいちばん残りました。内容が易しいからではなく、最後まで読み切れたからです。
読み切れない本は、どんなに名著でも私の中では存在しないのと同じでした。もし同じように挫折を重ねている方がいたら、まず読み切れる一冊から始めてみませんか。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
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