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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。

はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜

「自分には向いていないので」

この言葉を、私は何度も使ってきました。人前で話す仕事を振られたとき、新しい担当エリアを打診されたとき。謙遜のつもりでしたが、いま思えば逃げ口上でした。

厄介なのは、この言い方が周囲にも受け入れられてしまうことです。無理をさせない配慮なのだと思いますが、結果として私は同じ場所に留まり続けました。10年近く同じ仕事をしていて、できることがあまり増えていない。

自己肯定感が低いことは自覚していました。ただ、それが能力の問題ではなく、能力の捉え方の問題かもしれないとは考えたことがありませんでした。この本を開いたのは、そこを確かめたかったからです。

本の紹介

マインドセットの表紙

本の基本情報です。

項目内容
書名マインドセット 「やればできる!」の研究
著者キャロル・S・ドゥエック
出版社草思社
ジャンル心理学・自己啓発・教育

能力に対する2つの捉え方を軸に、人の伸び方を扱っていく一冊です。どんな研究が紹介されるのかは、ぜひ本書で確かめてみてください。この記事では内容の解説ではなく、読んだ私の考え方がどう変わったかをお話しします。

私がこの本から受け取った3つのこと

①「向いていない」は、挑戦しない許可証だった

読みながら、いちばん気まずかったのがこれです。

能力を固定されたものだと考えていると、うまくいかない場面は「自分の限界の証明」になります。だから最初から近づかない。私が人前で話す機会を避け続けてきたのは、下手だからではなく、下手だと確定するのが怖かったからでした。

逆に、伸びるものだと考えていれば、同じ失敗が「まだ途中」という意味に変わります。事実は同じで、解釈だけが違う。それだけのことで、次に進めるかどうかが決まっていました。

②褒められ方が、そのまま怖がり方になっていた

意外だったのがこれでした。

結果や才能を褒められて育つと、失敗を避けるようになるという話です。私は学生時代、要領がいいと言われるタイプでした。その評価を守るために、要領よくできないことを避けてきたのだと思います。

前々職のジムでも、思い当たる場面があります。「筋がいいですね」と褒めた相手が、うまくできない種目を露骨に嫌がるようになったことがありました。あのとき私は、褒め方を間違えていたのかもしれません。

③筋トレでは、すでにこの考え方ができていた

読み進めるうちに気づきました。私は筋トレに関してだけは、最初から伸びると信じていたのです。

上がらない重量があっても、才能がないとは思いません。まだ回数が足りない、フォームが違う、と考えるだけです。だから10年続きました。

同じ人間が、仕事に対しては真逆の見方をしていた。この落差に気づけたことが、この本を読んだ最大の収穫でした。

私はこの本で、「向いていない」と口にするのをやめられました。同じ言葉をよく使う方は、ぜひ手に取ってみてください。

マインドセット 「やればできる!」の研究 [ キャロル・S・ドゥエック ]

価格:1870円
(2026/7/26時点)
感想(26件)

読む前と読んだ後で、私はこう変わった

自分の中で起きた変化を、正直にまとめます。

読む前の私読んだ後の私
できないことへの反応向いていないと言って距離を置いたまだ途中だと捉えて、回数を重ねる
失敗の意味自分の限界が確定する出来事いまのやり方が合っていないという情報
後輩への声かけ「筋がいいね」と結果を褒めていた何をどう工夫したかに触れるようにした
筋トレと仕事別のものとして扱っていた同じ見方をしていいと気づいた

私が実際に変えたこと

①「向いていない」を、口に出すのをやめた

言葉から変えました。使いそうになったら、「まだ慣れていないので、やってみます」に置き換えます。

小手先のようですが、効きました。言ってしまうと引き受けることになるので、実際に経験が増えます。朝礼で短く話す回数が増えたのも、この言い換えを始めてからです。

②後輩の褒め方を変えた

結果ではなく、やり方に触れるようにしました。「よくできたね」ではなく「訪問前に調べていったのが効いたね」と言う。

自分がされて嬉しいかどうかは正直分かりません。ただ、私自身が「要領がいい」と褒められて動けなくなったので、同じ言葉は使わないと決めました。

③苦手な仕事を、月に1つだけ引き受けるようにした

一気に変わろうとすると続かないのは分かっているので、月に1つと決めました。

数字の分析でも、人前での説明でも構いません。できるかどうかではなく、やったかどうかだけを記録します。半年ほど続けて、まだ得意にはなっていません。それでも、避けていた頃より確実に選択肢が増えました。

まとめ〜こんな人に読んでほしい〜

『マインドセット』は、こんな方におすすめです。

  • 「向いていない」「自分には無理」が口ぐせになっている人
  • 失敗すると、能力を否定された気持ちになる人
  • ひとつだけ長く続いていることがあり、他は続かない人
  • 部下や後輩の褒め方に迷っている30代

厚みのある本で、正直すべてを読み込めたわけではありません。それでも、自分の中に2つの見方が同居していると気づけただけで十分でした。筋トレでできていたことを、仕事に持ち込めばよかっただけなのです。

いまも人前は苦手なままです。ただ、苦手だから避けるのか、まだ回数が足りないだけなのか。この区別がつくようになっただけで、引き受けられる仕事がずいぶん増えました。

本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。

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私はルート営業で1日2〜4時間運転しますが、その時間はAudibleで本を「聴く」時間にしています。月2〜3冊読めているのは、正直この移動時間のおかげです。

当ブログで紹介している本も、Audibleで聴けるものが多くあります。「読む時間がない」と感じている方こそ、30日間の無料体験から試してみませんか?