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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。

はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜

信号が赤になると、ほとんど反射でスマホに手が伸びます。

見たい情報があるわけではありません。通知が来ているかを確かめて、来ていなければSNSを開いて、青になったら置く。ルート営業で1日に何度も信号待ちがあるので、この動作を1日に何十回も繰り返していることになります。

気になり始めたのは、訪問先での会話が浅くなってきたと感じたときでした。相手の話を聞いている最中に、ポケットの中で震えた気がして意識がそちらに向く。実際には震えていないことも多いのに、です。

自分の集中力がおかしいのは年齢のせいだと思っていました。この本を開いたのは、その言い訳が本当かどうか確かめたかったからです。

本の紹介

スマホ脳の表紙

本の基本情報です。

項目内容
書名スマホ脳(新潮新書)
著者アンデシュ・ハンセン
出版社新潮社
ジャンル脳科学・健康・生活習慣

スマートフォンと脳の関係を、精神科医の視点から解き明かしていく一冊です。どんな研究が紹介されるのかは、ぜひ本書で確かめてみてください。この記事では内容の解説ではなく、読んだ私の一日がどう変わったかをお話しします。

私がこの本から受け取った3つのこと

①意志が弱いのではなく、そう作られていた

いちばん救われたのがこれでした。私はずっと、スマホに手が伸びるのは自分の自制心の問題だと思っていました。だから見るたびに少し自分を責めていました。

でもこの本を読んで、そもそも脳がそういう反応をするようにできていて、しかもその反応を利用する形でアプリが設計されていると知りました。意志の力で勝とうとしていたこと自体が、勝負の仕方を間違えていた。

前々職でトレーナーをしていた頃、間食がやめられないと悩む人に「意志が弱いのではなく、手の届く場所に置いてあるのが問題です」と言っていました。同じことを、自分のスマホに対しては一度も考えていませんでした。

②「あとで見る」が、集中を細切れにしていた

これは耳が痛い指摘でした。

通知を見ずに我慢していても、気になっている時点で頭の一部はそちらに持っていかれているという話です。私は「見ていないから集中できている」と思っていましたが、実際には見ない努力に力を使っていた。

商談中に上の空になっていた理由が、これで説明がつきました。目の前の相手に向けていたつもりの注意が、ポケットの中に半分残っていたのです。

③眠りの浅さと、つながっていた

意外だったのがこれです。私は寝つきが悪いほうで、原因は営業のストレスだと決めつけていました。

でも思い返せば、布団に入ってから30分ほどスマホを見るのが習慣になっていました。寝る前の時間の使い方が、翌日の集中力にまで響いている。体を鍛えることには10年こだわってきたのに、回復のほうはまったく設計していませんでした。

私はこの本で、商談中に上の空になることがなくなりました。集中力の低下を年齢のせいにしている方は、ぜひ手に取ってみてください。

スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]

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感想(67件)

読む前と読んだ後で、私はこう変わった

自分の中で起きた変化を、正直にまとめます。

読む前の私読んだ後の私
スマホに手が伸びる理由自分の意志が弱いからだと思っていた脳の仕組みと設計の問題だと理解した
対策の方向我慢して見ないようにしていた手が届かない場所に置くようにした
通知全部オンのまま仕事に必要なものだけ残した
寝る前の時間布団の中で30分ほど見ていた寝室に持ち込まないようにした

私が実際に変えたこと

①運転中はスマホを鞄の中に入れた

いちばん効いた変更です。手の届くところに置かない、それだけです。

これまではドリンクホルダーの横に置いていました。信号で止まるたびに視界に入るので、手が伸びるのは当たり前でした。鞄に入れてからは、取り出すのが面倒という一点だけで、回数が激減しました。意志の力は一切使っていません。

②通知を、仕事の連絡だけに絞った

設定を開いて、ほとんどのアプリの通知を切りました。作業としては10分ほどです。

驚いたのは、切ったあとに困ったことが一度も起きなかったことでした。必要だと思っていた通知の大半は、必要ではなかった。訪問先での会話が深くなったのは、たぶんこの変更のおかげです。

③寝室にスマホを持ち込むのをやめた

目覚まし代わりに使っていたので、安い時計を買いました。千円ほどの出費です。

寝つきがよくなったかは、正直まだ分かりません。ただ、朝いちばんに画面を見ないで一日が始まるのは、思っていた以上に気分が違いました。妻にも同じことを勧めたら、こちらは即座に「無理」と言われましたが。

まとめ〜こんな人に読んでほしい〜

『スマホ脳』は、こんな方におすすめです。

  • 気づくとスマホを手に取っている自覚のある人
  • 集中力が落ちたのを、年齢のせいにしている人
  • 人と話している最中に、上の空になることがある人
  • 寝つきの悪さに心当たりのある30代

読んで感じたのは、これはスマホを悪者にする本ではないということでした。むしろ、なぜこれほど手放せないのかを説明してくれる本です。仕組みが分かると、根性ではなく配置で解決するという発想に切り替わります。

私も完全にやめられたわけではありません。それでも、手に取る回数を自分で決められるようになっただけで、一日の手応えがはっきり変わりました。

本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。

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私はルート営業で1日2〜4時間運転しますが、その時間はAudibleで本を「聴く」時間にしています。月2〜3冊読めているのは、正直この移動時間のおかげです。

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