【書評】『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』〜やりたいことが分からないまま10年働いた30代営業マンが、探し方を変えるまで〜
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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。
はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜
「やりたいことは何ですか」と聞かれるのが、昔から苦手でした。
前々職を辞めるときも、いまの会社に入るときも、それらしい答えを用意して面接に臨みました。本心ではなく、通りそうな言葉を選んでいたという自覚があります。
ルート営業を続けて10年近く。仕事に不満があるわけではありません。取引先との関係も悪くないし、数字も人並みには出ています。それでも、車を走らせながら「このまま定年まで同じことをするのだろうか」と考える日があります。
かといって、辞めてまでやりたいことがあるわけでもない。あるのは、やりたいことが見つからないという焦りだけでした。この本を開いたのは、その状態をどうにかしたかったからです。
本の紹介
本の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド |
| 著者 | 八木 仁平 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| ジャンル | 自己分析・キャリア・自己啓発 |
やりたいことの探し方を、手順として整理していく一冊です。どんな方法が示されるのかは、ぜひ本書で確かめてみてください。この記事では内容の解説ではなく、読んだ私が実際に何をしたかをお話しします。
私がこの本から受け取った3つのこと
①「探す」ものだと思っていたのが間違いだった
いちばん認識が変わったのがこれでした。
私はやりたいことを、どこかに落ちているものだと思っていました。だから求人サイトを眺めたり、他人の転職話を聞いたりして、外側ばかり見ていた。
でもこの本が扱っているのは、外を探す方法ではなく、自分の中にすでにあるものを言葉にする作業でした。見つからなかったのは、探し方が下手だったのではなく、探す場所が違っていたのだと分かりました。
②「好きなこと」と「得意なこと」を混ぜていた
読んで整理がついたのがこれです。
私は筋トレが好きです。でも、それを仕事にしたいかというと違います。前々職で実際にやってみて、好きなことを仕事にすると、好きだった部分がすり減るのを経験しました。
一方で、得意なことは別にあります。人の話を最後まで聞く、記録を細かく残す、同じことを長く続ける。どれも地味で、好きかと言われると微妙です。それでも仕事では確実に効いている。
この2つを混ぜて考えていたから、答えが出なかった。分けて考えると、急に整理しやすくなりました。
③大事にしている価値観を、一度も言葉にしていなかった
いちばん手が止まったのがこれでした。
何を大事にして働いているのか。聞かれたことはあっても、自分で書き出したことは一度もありません。やってみると、驚くほど出てきませんでした。
前々職のジムでも同じでした。目標を決めずに通い始めた人は、続かないか、続いても満足しない。私は当時「まず理想の状態を書いてください」と言っていたはずです。自分のキャリアに対しては、それを10年やっていませんでした。
私はこの本で、「やりたいことが分からない」と焦らなくなりました。同じ焦りがある方は、ぜひ手に取ってみてください。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド [ 八木 仁平 ] 価格:1540円 |
読む前と読んだ後で、私はこう変わった
自分の中で起きた変化を、正直にまとめます。
| 読む前の私 | 読んだ後の私 | |
|---|---|---|
| やりたいことの捉え方 | どこかにある、見つけるもの | 自分の中にある、言葉にするもの |
| 好きと得意 | 混ぜて考えて、答えが出なかった | 分けて考えるようにした |
| 価値観 | 考えたことがなかった | 書き出して、判断の基準にした |
| 焦り | 見つからないことに焦っていた | 手順があると分かって落ち着いた |
私が実際に変えたこと
①「得意なこと」だけを10個書き出した
好きなことは一度脇に置いて、苦もなくできることだけを書きました。手帳の見開き1ページです。
出てきたのは「話を遮らない」「記録を残す」「同じ相手に長く通える」といった、地味なものばかりでした。それでも書き出してみると、自分がなぜルート営業を続けてこられたのかが説明できるようになりました。合っていないと思い込んでいただけでした。
②仕事を選ぶ基準を、3つだけ決めた
価値観を全部書き出すのは難しかったので、判断に使う基準を3つに絞りました。私の場合は「長く付き合えるか」「学んだことが積み上がるか」「家族との時間が守れるか」です。
すぐに転職するつもりはありません。ただ、社内で新しい役割を打診されたときに、迷う時間が明らかに短くなりました。基準がないから毎回ゼロから悩んでいたのだと思います。
③ブログを「実験の場」と位置づけ直した
これがいちばん大きい変化かもしれません。
書評ブログを始めたとき、私は「何かになりたい」と思っていたわけではありませんでした。ただ、この本を読んで、やりたいことは動きながらしか分からないのだと納得しました。
だから、いまは結論を出そうとするのをやめています。続けながら確かめる場所として使う。完璧を待たず60点で始めたやり方は、この本の考え方と合っていたのだと、後から分かりました。
まとめ〜こんな人に読んでほしい〜
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』は、こんな方におすすめです。
- 「やりたいことは何ですか」に答えられない人
- いまの仕事に不満はないが、このままでいいのか迷っている人
- 好きなことを仕事にすべきか悩んでいる人
- 転職サイトを眺めるだけで終わっている30代
タイトルに「世界一やさしい」とあるとおり、やることが手順として決まっているのが助かりました。考え方だけ示されて終わる本だと、私はたぶん動けていません。
やりたいことは、いまもはっきりとは決まっていません。それでも、見つからないこと自体に焦らなくなったのが収穫でした。同じところで止まっている方は、探す場所を変えてみませんか。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
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