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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。

はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜

営業という仕事をしていると言うと、たいてい「話すのが得意なんですね」と返されます。そのたびに、私は曖昧に笑ってごまかしてきました。実際の私は、人前で話すのが苦手で、自己肯定感も低いほうです。

それでもルート営業を続けてこられたのは、この仕事が「うまく話す力」よりも「同じ人と長く付き合う力」で成り立っているからだと思います。毎月同じ得意先を回り、少しずつ関係を積み上げていく。派手さはありませんが、口下手な私にはこのやり方が合っていました。

とはいえ、悩みがないわけではありません。どうしても気が重い訪問先があり、その日の朝は車に乗る前から気持ちが沈む。人間関係の悩みは、対処のしようがないものだと半ば諦めていました。

シリーズの1作目でお金を避けていた自分に気づき、2作目でその感情に向き合った流れで、最後にたどり着いたのがこの3作目でした。扱っているのは、お金ではなく人間関係です。そして正直なところ、私にはこの巻がいちばん耳の痛い一冊でした。

本の紹介

ユダヤ人大富豪の教え3の表紙

本の基本情報です。

項目内容
書名ユダヤ人大富豪の教え3 人間関係を築く8つのレッスン
著者本田健
出版社大和書房(だいわ文庫)
ジャンル自己啓発・人間関係・生き方

シリーズの完結編にあたる一冊で、テーマは人とのつながりです。どんなレッスンが語られるのかは、ぜひ本書で受け取ってみてください。この記事では中身の紹介ではなく、読んだあとに私の仕事や日常で何が変わったかをお話しします。

私がこの本から受け取った3つのこと

①話し方を鍛えるより、誰と過ごすかのほうが大きかった

これがいちばんの気づきでした。私はずっと、人間関係の悩みは自分の話し方が下手なせいだと思っていました。だから話し方の本を読み、切り出し方を考え、それでもうまくいかないと落ち込む。その繰り返しです。

でも冷静に振り返ると、気が重い訪問先は決まっています。逆に、どれだけ言葉に詰まっても穏やかに待ってくれる相手もいる。同じ私が話しているのに、結果がまったく違う。だとすれば、変数は私の話し方ではなく、相手との相性や関係の質のほうにあったのではないか。

そう考えられるようになっただけで、商談後に自分を責める回数が明らかに減りました。

②「受け取る側」でい続けるのが、実は苦しかった

もうひとつ、自分でも意外だった発見です。私は与えられることに対して、素直に喜べないタイプでした。

前々職でスポーツジムのトレーナーをしていた頃も、お客さまから「体が変わったよ、ありがとう」と言われるたびに「いえいえ、続けたのはご本人ですから」と返していました。謙遜のつもりでしたが、いま思えば受け取ることから逃げていたのだと思います。

受け取れない人は、与えることでしか関係を保てなくなります。すると、いつのまにか関係が一方通行になって疲れてしまう。人間関係で消耗しやすい理由の一端が、ようやく言葉になりました。

③断ることは、関係を壊す行為ではなかった

私は断るのが本当に苦手です。無理な納期でも、まず「なんとかします」と言ってしまう。それで自分の首を絞めて、結局迷惑をかける。断らないことが誠実さだと思い込んでいました。

この本を読んで、その思い込みが少し崩れました。断らないというのは、相手に合わせているようでいて、実は自分の状況を伝えていないだけです。伝えないまま無理をして、あとで果たせないほうが、よほど関係を損なう。

分かってはいても実行は簡単ではありません。それでも、断ることを「悪いこと」の側から外せたのは大きな変化でした。

私はこの本で、人間関係での消耗の仕方が変わりました。同じところで疲れている方は、ぜひ手に取ってみてください。

ユダヤ人大富豪の教え3 人間関係を築く8つのレッスン [ 本田 健 ]

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感想(44件)

読む前と読んだ後で、私はこう変わった

自分の中で起きた変化を、正直にまとめます。

読む前の私読んだ後の私
人間関係の悩みの原因自分の話し方が下手なせいだと思っていた誰とどう過ごすかの問題だと捉えるようになった
感謝されたとき「いえいえ」と反射的に打ち消していた「ありがとうございます」と受け取れるようになった
断るときまず「なんとかします」と言ってしまっていた難しいときは、その場で状況を伝えるようになった
気が重い訪問先気合いでなんとかしようとしていた自分の状態を整えてから向かうようになった

私が実際に変えたこと

①気が重い訪問先を、その日の一番目に回すようにした

これは本の内容というより、読みながら思いついた自分なりの工夫です。以前は気の重い相手を後回しにしていたのですが、そうするとその日一日ずっと、頭の片隅に居座り続けることに気づきました。

順番を入れ替えて、朝一番に済ませるようにしました。終わってしまえばあとは気が楽ですし、車内の空気も違います。人間関係そのものを変えるのは難しくても、向き合う順番なら今日から変えられました。

②お礼を言われたら、まず受け取ってから返す

「いえいえ」を封印しました。まず「ありがとうございます」と受け取る。そのあとで必要なら補足する。それだけの、小さな順番の入れ替えです。

最初は落ち着かない感じがありました。ただ、続けているうちに気づいたのは、打ち消されると相手も気まずいということです。受け取ったほうが会話が続く。自己肯定感が低い私にとって、これは想像以上に効く練習でした。

③断るときの言い方を、あらかじめ一つ決めておいた

その場で考えるから言えないのだと思い、事前に一文だけ用意しておくことにしました。無理なときは、まずその一文を口に出す。中身を工夫するのは、そのあとです。

準備しておくというやり方は、人前で話すのが苦手な自分にはよく効きます。苦手を克服するのではなく、苦手なままでも回る形を作る。これは本書から受け取った姿勢そのものでもありました。

まとめ〜こんな人に読んでほしい〜

『ユダヤ人大富豪の教え3』は、こんな方におすすめです。

  • 人間関係で消耗しやすく、その理由が自分でも分からない人
  • 話し方や伝え方の本を読んでも、いまひとつ効かなかった人
  • 人に頼るのが苦手で、いつも与える側に回ってしまう人
  • シリーズの1・2作目を読んで、続きが気になっている人

シリーズを通して読んでみて、この3作目がいちばん自分に刺さりました。お金の話より、人間関係のほうがずっと逃げ場がないからだと思います。

人前が苦手なままでも、自己肯定感が低いままでも、関係の持ち方は変えられる。そう思えたことが、いまのところ最大の収穫です。同じように人付き合いで疲れやすい方がいたら、よかったら一緒にのぞいてみませんか。

本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。

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【関連記事】『人を動かす』の書評はこちら人間関係の古典です。本作が心の持ち方に寄っているのに対し、こちらは具体的な振る舞いに寄っています。両方あわせると、考え方と行動の両輪がそろいました。

【関連記事】『嫌われる勇気』の書評はこちら「人の顔色をうかがってしまう」という悩みに、正面から答えてくれる一冊です。断るのが苦手な私には、本作とセットでちょうどよい処方箋になりました。

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私はルート営業で1日2〜4時間運転しますが、その時間はAudibleで本を「聴く」時間にしています。月2〜3冊読めているのは、正直この移動時間のおかげです。

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