【紹介】『幸せになる勇気』〜後輩の育て方に迷う30代の会社員に、褒めるのをやめるという選択肢〜
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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。
はじめに〜後輩の褒め方に、迷ったことはありませんか〜
30代になって後輩がつくと、急に「育てる側」に回されます。
多くの人が、まずとにかく褒めるほうへ行くと思います。否定すると萎縮させると思うからです。 ところが褒め続けていると、褒められない仕事をやらなくなる場面が出てきます。
前々職でトレーナーをしていた頃、うまくできた種目を褒めていたら、苦手な種目を露骨に嫌がるようになった方がいました。本を読む前から、あの褒め方は違ったのだろうと感じていました。
『嫌われる勇気』の続編にあたるこの本は、そこを正面から扱っています。
本の紹介
| 書名 | 幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII |
| 著者 | 岸見一郎/古賀史健 |
| 出版社 | ダイヤモンド社 |
| ジャンル | 心理学・自己啓発・教育 |
前作が「対人関係の悩み」なら、今作は教育と、自立と、愛を扱います。紹介文を読むかぎり、前作『嫌われる勇気』の続編で、人を育てることを扱った本です。詳しくはぜひ本書で。
30代の会社員に刺さるのは、この3点
①褒めるのも叱るのも、上から評価している
褒めることは良いことだと思われています。 ただ、褒めるという行為自体が、評価する側とされる側という関係を作ります。
叱るのと構造は同じで、上下があるから成立します。
褒められて動く人は、褒められないと動かなくなります。私が前々職で見た「苦手な種目を嫌がるようになった方」は、たぶんそういうことだったのだと思います。
②育てる目的は、自分から離れていくこと
手放すために育てる。 これが30代にはいちばん難しいところだと思います。
自分を頼ってくれる後輩は、正直かわいい。必要とされている実感があります。だから、無意識に自立を遅らせる関わり方をしてしまう。
「まだ任せられない」と言いながら、任せない理由を探していることがあります。
③縦の関係をやめると、こちらが楽になる
上下で見ていると、こちらが常に正しくなければいけません。知らないことを聞けなくなり、間違いを認められなくなります。
しんどいのは、実は上に立つ側です。
横の関係にすると、分からないことを分からないと言えます。30代は、後輩より現場を知らない場面が増える時期でもあります。
新しい仕組みも、新しい道具も、若い人のほうが先に触っています。そこで「教わる」ができないと、知らないまま指示を出すことになります。
いちばん困るのは、知らないことを隠すために、余計な口出しをしてしまうこと。自分に覚えがあるので、書いていて耳が痛いところです。
後輩の褒め方に迷ったことがあるなら、考え方の土台になるはずです。気になった方はぜひ。
幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え2 [ 岸見一郎 ] 価格:1760円 |
取り入れると、こう変わります
| 取り入れる前 | 取り入れたあと | |
|---|---|---|
| 後輩への接し方 | とにかく褒める | 事実を伝えて、判断は本人に返す |
| 育てる目的 | 戦力になってもらう | 自分がいなくても回るようにする |
| 頼られたとき | うれしいので抱え込む | 任せる練習の機会と見る |
| 自分の立ち位置 | 常に正しくないといけない | 分からないことは聞いていい |
今日から取り入れられる3つ
①「すごいね」を「助かった」に変える
評価ではなく、事実と感謝を伝えます。「よくできたね」ではなく「あれがあったので助かった」。
上から見ていないことが、言い方に出ます。
②任せるとき、口を出す回数を先に決める
途中で1回だけ確認する、と決めておきます。決めておかないと、心配になるたびに口を出します。
③知らないことを、後輩に聞く
「それ、どうやるの」と聞いてみる。 1回でいいので。
上下が薄れますし、こちらも楽になります。知ったかぶりを続けるほうが、よほど疲れます。
まとめ〜こんな方に読んでほしい〜
- 後輩の褒め方に迷っている方
- 頼られるのがうれしくて、抱え込んでいる自覚がある方
- 『嫌われる勇気』を読んで、その先が気になっている方
前作を読んでいなくても読めますが、順番に読むほうが入りやすいです。
30代は、育てる側に回されるのに、育て方を習っていない時期です。感覚でやると、たいてい自分がやられた通りにやってしまいます。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
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【関連記事】『マインドセット』の書評はこちら能力は変わる、という話です。褒め方を変える理由が、この本とは別の角度から説明されています。
【関連記事】『THE TEAM 5つの法則』の記事はこちらチームの仕組みを扱った本です。あちらは全体の設計、こちらは一対一の関わり方。後輩がついた時期に、両方あると心強いです。
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