はじめに

「世界はどんどん悪くなっている…」
「貧困や紛争は、なくならない…」
「メディアのニュースを見ると、不安になる…」

30代の社会人として、日々のニュースに触れる中で、こんな風に感じてしまうことはありませんか?

もしあなたがそう感じているなら、それは「ドラマチックすぎる世界の見方」に囚われているだけかもしれません。

今回ご紹介する『ファクトフルネス』は、そんな思い込みからあなたを解放し、データに基づいて世界を正しく見るための「習慣」を教えてくれる一冊です。

本の紹介

  • 著者: ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド
  • 出版社: 日経BP
  • ジャンル: 教養、統計学、社会科学

本書は、公衆衛生の専門家であり、教育者としても世界的に有名なハンス・ロスリング氏が、長年の研究と経験の集大成としてまとめたものです。

ビル・ゲイツが「私が読んだ中で最も重要な本の一冊」と絶賛し、世界的なベストセラーとなりました。

3つの重要なポイント

ポイント1:世界は分断されていない。ほとんどの人は「真ん中」にいる

私たちは「金持ち」と「貧乏人」、「先進国」と「途上国」のように、世界を2つのグループに分けたがる「分断本能」を持っています。

しかし、現実はそうではありません。本書では、世界の人々を所得レベルに応じて4つのレベルに分類します。

  • レベル1: 1日2ドル未満
  • レベル2: 1日2ドル〜8ドル
  • レベル3: 1日8ドル〜32ドル
  • レベル4: 1日32ドル以上

驚くべきことに、世界の人口の約75%は、レベル2とレベル3の「真ん中」にいるのです。

「世界は分断されている」という思い込みを捨て、大半の人がどこにいるのかを探そう。
(本書より引用)

この事実を知るだけで、世界の見え方が大きく変わるはずです。

ポイント2:世界は悪くなっていない。「悪い」と「良くなっている」は両立する

メディアは悲劇的なニュースを好んで報道するため、私たちは世界がどんどん悪くなっているかのような錯覚に陥りがちです。これを「ネガティブ本能」と呼びます。

しかし、データを見れば、世界は着実に良くなっています。

  • 極度の貧困: 過去20年で半分になった
  • 平均寿命: 世界全体で70歳を超えた
  • 子どもの死亡率: 記録的な低さになった

もちろん、今も解決すべき問題は山積みです。しかし、

「悪い」と「良くなっている」は両立する。
(本書より引用)

この視点を持つことで、私たちは絶望することなく、未来への希望を持って問題解決に取り組むことができます。

ポイント3:思い込みは「10の本能」から生まれる

では、なぜ私たちは世界を誤って見てしまうのでしょうか。

本書では、その原因を10の「本能」(思い込み)に分類しています。

  1. 分断本能: 2つのグループに分けたがる
  2. ネガティブ本能: ポジティブな情報よりネガティブな情報に注目しがち
  3. 直線本能: グラフはまっすぐ伸び続けると思い込む
  4. 恐怖本能: 物理的な危険だけでなく、精神的な危険にも過剰に反応する
  5. 過大視本能: 目の前の数字を、それだけが重要であるかのように過大評価する
  6. パターン化本能: 1つの例がすべてに当てはまると思い込む
  7. 宿命本能: すべてはあらかじめ決まっていると思い込む
  8. 単純化本能: すべての問題には1つの原因と1つの解決策があると思い込む
  9. 犯人捜し本能: 悪いことが起きると、誰かのせいにしたくなる
  10. 焦り本能: 「今すぐ決めないと手遅れになる」と思い込む

これらの本能は、私たちが生き延びるために進化の過程で身につけたものですが、現代社会では判断を誤らせる原因にもなります。

明日から取り組める3つのアクション

1. 「悪いニュース」を見たら、「良いニュース」も探す

メディアが報じる悲劇的なニュースに触れたら、その裏で起きているポジティブな変化にも目を向けてみましょう。

例えば、「紛争で多くの人が亡くなっている」というニュースを見たら、「一方で、病気で亡くなる子どもの数は激減している」という事実も調べてみる。この習慣が、ネガティブ本能からあなたを守ります。

2. 「平均」だけでなく「分布」を見る

「平均年収」や「平均寿命」といったデータを見るときは、その裏にある「分布」を意識しましょう。

平均値だけでは、格差や多様性を見落としてしまいます。グラフやヒストグラムを見て、データがどのように広がっているかを確認する癖をつけましょう。

3. 「わからない」と認める勇気を持つ

複雑な問題に対して、知ったかぶりをするのはやめましょう。

「自分はこの問題について詳しくない」と認め、専門家の意見を聞いたり、信頼できるデータを調べたりする。その謙虚な姿勢が、ファクトフルネスへの第一歩です。

まとめ

『ファクトフルネス』は、単なる知識の本ではありません。世界を正しく見るための「思考のOS」をアップデートしてくれる一冊です。

この本はこんな人におすすめ

  • ✅ メディアのニュースに一喜一憂してしまう人
  • ✅ データに基づいて、客観的な判断力を身につけたい人
  • ✅ 国際問題や社会問題に関心がある人
  • ✅ 世界の本当の姿を知り、未来に希望を持ちたいすべての人

本書を読めば、あなたは根拠のない不安から解放され、より賢明な判断ができるようになるはずです。

関連記事へのリンク

  • 『イシューからはじめよ』: 本書で解説した「データに基づいて考える」姿勢は、『イシューからはじめよ』で語られる「仮説ドリブン」の土台となります。
  • 『7つの習慣』: 「主体的である」ためには、まず自分が生きる世界を正しく認識する必要があります。ファクトフルネスは、そのための強力なツールです。


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