【AI】AIに頼んでも思ったものが返らない30代が、3社の公式を並べてみた
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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。
はじめに〜「そうじゃないんだよな」が減りません〜
AIに何かを頼んで、返ってきたものを見て「そうじゃないんだよな」と思ったことはありませんか。
私はほぼ毎日あります。
それで「プロンプトのコツ」を調べると、記事がいくらでも出てきます。役割を与える。段階的に考えさせる。出力形式を指定する。区切り記号を使う。
全部やろうとして、結局どれもやらなくなりました。
なので、順番を変えました。まとめ記事ではなく、AIを作っている会社が、自分の公式ページに何を書いているかを見に行きました。Anthropic(Claude)、OpenAI(ChatGPT)、Google(Gemini)の3社です。
そろっていたのは、1つだけでした。
なおこの記事は、AIに聞いた結果ではありません。3社の公式ページを開いて、そこに書いてあることを並べたものです。出どころは最後にまとめてあります。
3社の公式に、何が書いてあったか
並べるとこうなります。
Anthropic(Claude)の公式ドキュメントが挙げているのは、明確さ・例・XMLタグでの構造化・役割・考えさせる・連鎖。
OpenAI(ChatGPT)のヘルプページに書いてある「General best practices」は、3つだけです。Be clear and specific(明確に、具体的に)/Iterative refinement(少しずつ直す)/Requesting a different tone(口調を指定する)。
Google(Gemini)の公式ドキュメントの見出しは、明確で具体的な指示・制約・回答の形式・少数ショット(例を入れる)・コンテキスト・分割。
見比べると、こうなります。
| 公式が挙げている項目 | Anthropic | OpenAI | |
|---|---|---|---|
| 明確に、具体的に | ○ | ○ | ○ |
| 例を入れる | ○ | — | ○ |
| 少しずつ直す | — | ○ | ○ |
| 役割を与える | ○ | — | — |
| 口調を指定する | — | ○ | — |
| 構造化する | ○ | — | ○ |
分かったことが2つあります。
1つ目。3社そろって挙げているのは「明確に、具体的に」だけです。
2つ目。残りは、けっこうバラバラです。
たとえば「例を入れる」。GoogleとAnthropicは強く推していて、Googleは「プロンプトには、常に少数ショットの例を含めることをおすすめします」とまで書いています。ところが、OpenAIのChatGPT向けヘルプページの3項目に、例の話は入っていません。
逆に「少しずつ直す」はOpenAIとGoogleが挙げていますが、Anthropicの一覧には項目として出てきません。
つまり、まとめ記事で「鉄則」と並んでいるものの多くは、どこか1社が言っていることです。 間違いではありませんが、全部を同じ重さでやる必要はありません。
唯一そろっていた1つを、どう判定するか
「明確に、具体的に」と言われても、自分の文が明確かどうかは自分では分かりません。
ここで使えるものが、Anthropicの公式ドキュメントに書いてありました。Golden rule(黄金律)として、こうあります。
あなたのプロンプトを、その仕事の前提をほとんど知らない同僚に見せて、そのとおりにやってもらってください。その人が困るなら、Claudeも困ります。
これは道具がいりません。頭の中でできます。
同じページに、もう1つ、専門でない人間に効く言い方がありました。
Claudeを、優秀だけれど入ったばかりの社員だと思ってください。こちらの慣習や進め方を知りません。
これで、直す場所がはっきりします。足りないのは指示の技術ではなく、前提の共有です。
新人に「あれ、いい感じにやっといて」と言わない人が、AIには言っています。私も言っていました。
明日から使える形にすると、3行です
送る前に、この3つを自分に聞きます。
1. その仕事を知らない同僚が読んで、手が止まる言葉はないか
社内の略語、自分の部署でしか通じない言い方、「いつもの」「例の」。ここが最初に引っかかります。
2. 何を返してほしいか、形まで書いたか
「まとめて」ではなく「3つの箇条書きで、1つ30字以内」。長さと形式は、書けば必ずそのとおりに返ってきます。書かなければ、毎回ちがう形で返ってきます。
3. なぜそうしてほしいのかを、1行足したか
Anthropicの公式ページに、こんな例が載っています。「絶対に三点リーダーを使わないでください」より、「この文章は読み上げソフトで音声になるので、三点リーダーは使わないでください」のほうが効く、と。
理由を書くと、書かなかった細かいところまで、こちらの意図に寄ってきます。
例を入れるかどうかは、道具で決まります
3社でいちばん割れたのが、ここでした。
GoogleとAnthropicは「例を入れろ」と言っています。Anthropicは3〜5個という数まで書いていて、しかも「関連していること・幅があること・タグで囲って指示と区別すること」と条件が付いています。
つまり、例を入れるのはタダではありません。手間がかかります。
なので、私はこう分けることにしました。
- 1回きりの頼みごと……例は入れない。3行のチェックだけ
- 毎週くり返す頼みごと……例を3つ作って、使い回す
毎週やることに1回だけ手間をかける、という形です。「常に例を入れる」を真に受けて毎回作ると、たぶん続きません。
まとめ
- 3社の公式でそろっていたのは「明確に、具体的に」の1つだけ。まとめ記事に並んでいる鉄則の多くは、どこか1社の言い分
- 明確かどうかは、同僚テストで判定できる。その仕事を知らない同僚が読んで困るなら、AIも困る
- 足りないのは技術ではなく、前提の共有。「優秀だけれど入ったばかりの社員」だと思って頼む
- 例を入れるかどうかは、くり返すかどうかで決める。毎回作ると続かない
コツを10個覚えるより、1つを毎回やるほうが、たぶん早いです。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
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出どころ(参考にした公式ページ)
すべて2026年9月20日に、ページ本文を開いて確認しました。
- Anthropic「Prompting best practices」(Golden rule、「優秀だけれど入ったばかりの社員」、例は3〜5個、理由を添える例)
- OpenAI ヘルプセンター「Prompt engineering best practices for ChatGPT」(General best practices の3項目)
- Google「プロンプト設計戦略」Gemini API(明確で具体的な指示、少数ショット、コンテキストを追加)
※ 公式ページは更新されます。この記事は上の日付に見た時点のものです。

