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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。

はじめに〜締め切りが近いのに、案が出ない方へ〜

会議の企画、取引先への提案、来月の販促。締め切りが近いのに、案が出てこない。

そこでAIに相談すると、だいたい正しい案が返ってきます。ただ、どこかで見たことのある案です。聞けば聞くほど、誰が聞いても同じ案になっていきます。

結局、自分で一から考え直す。AIを使っている時間のぶんだけ、遠回りになっています。

私はこのブログを、AIに手伝ってもらいながら書いています。存在しない本についてAIに聞いてみたり、AIとゲームを作ってみたりもしました。そこで何度もぶつかったのが、「聞き方で、返ってくるものが決まる」ということです。

この本は、そこを正面から扱っています。

本の紹介

AIを使って考えるための全技術の表紙
書名AIを使って考えるための全技術「最高の発想」を一瞬で生み出す56の技法
著者石井力重(監修:加藤昌治)
出版社ダイヤモンド社
ジャンル発想法・思考法・AI活用

紹介文を読むかぎり、考えるための技法を56個、AIと一緒に使える形にまとめた本です。各技法のプロンプトはダウンロードできると書かれています。682ページあります。詳しくはぜひ本書で。

30代の会社員に刺さるのは、この3点

①AIに「答え」を聞くと、平均が返ってくる

AIは、たくさんの文章からいちばんありそうな答えを返します。

だから「いい企画を考えて」と頼むと、いちばんありそうな企画が出てきます。間違ってはいません。ただ、それは同じ質問をした他の誰かにも出ている答えです。

この本は、AIを答えを出す相手ではなく、発想を広げる相手として扱っていると紹介されています。AIと人が一緒にアイデアを出すやり方に、名前まで付けています。

答えを頼むか、考える手伝いを頼むか。 頼む中身が違えば、返ってくるものも変わります。

②困った場面から引ける

紹介文によると、技法は困っている場面ごとに分けてあります。すぐにアイデアがほしいとき、アイデアを磨きたいとき、といった分け方です。

会社員の悩みは、だいたい場面でやってきます。 明日の会議までに案を出したい。出した案が弱いと言われた。決まったけれど、どう進めればいいか分からない。

682ページを最初から順に読むより、困った日に、その場面のページだけ開くほうが合っている本だと思います。辞書のように机に置いておく使い方です。

③聞き方の「型」は、人の側に残る

AIは毎月のように新しくなります。去年のコツが、今年は効かないこともあります。

それでも、何を、どの順番で考えるかという型は変わりません。監修は、発想法の本『考具』で知られる加藤昌治さんです。

道具が変わっても、考え方の型は持ち越せます。 30代は、これから10年、20年とAIの変化に付き合う世代です。毎回コツを覚え直すより、型を1つ持っておくほうが長く使えます。

AIの答えがいつも同じに見えるなら、足りないのはAIの性能より、こちらの聞き方かもしれません。気になった方はぜひ。

AIを使って考えるための全技術 [ 石井力重 ]

価格:2970円
(2026/10/9時点)
感想(51件)

取り入れると、こう変わります

取り入れる前取り入れたあと
AIへの頼み方「いい案を考えて」と答えを頼む「案を広げる手伝いをして」と頼む
返ってくるもの誰が聞いても同じ答え自分の材料から広がった案
本の使い方最初から順に読もうとして止まる困った場面のページだけ開く
AIが変わったときコツを覚え直す考える順番はそのまま使う

今日から取り入れられる3つ

①「答えて」ではなく「一緒に出して」と頼む

頼む言葉を1つ変えるだけです。「企画を考えて」を「企画のアイデアを10個、一緒に出してください。いまの私の案はこれです」にします。

自分の案を先に渡すと、そこから広がった案が返ってきます。

②出てきた案から、1つだけ選んで理由を書く

10個出てきたら、全部を検討しません。1つだけ選んで、選んだ理由を1行書きます。

理由を書くと、自分が何を大事にしているかが見えます。それをまたAIに渡せば、次はもっと近い案が出ます。

③固有名詞と数字だけは、AIの外で確かめる

発想を広げてもらうのと、事実を確かめるのは別の仕事です。人名・会社名・数字は、必ず別の場所で確かめます。

AIは、それらしい名前や数字を作ることがあります。案が良くても、土台の事実が違えば全部やり直しになります。

まとめ〜こんな方に読んでほしい〜

  • AIに相談しても、ありきたりな答えしか返ってこない方
  • 企画や提案の締め切り前に、案が出なくて困る方
  • AIの新しいコツを毎回追いかけるのに疲れてきた方
  • 分厚い本は最後まで読めない、と思っている方

AIに「考えて」と丸ごと頼む本ではありません。 人が考えるのを、AIに手伝ってもらう本です。

困った場面のページだけ開く使い方なら、682ページも怖くないと思います。

本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。

→ Audibleを見てみる

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【関連記事】AIに作らせたものが毎回ずれる30代が、直しの出どころを数えてみたAIとゲームを作ったときの記録です。あちらは作ってもらったあとにどう直すか、こちらは頼む前にどう聞くか。順番がちょうど逆になっています。

【関連記事】『考える技術・書く技術』の書評はこちら考える順番を先に決める、という点で近い本です。こちらはAIが出てこない、人だけで考える型の本です。

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私はルート営業で1日2〜4時間運転しますが、その時間はAudibleで本を「聴く」時間にしています。月2〜3冊読めているのは、正直この移動時間のおかげです。

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