はじめに

「毎月給料は入ってくるのに、なぜか月末にはお金が残らない」「将来のために貯金や投資を始めたいけど、何から手をつければいいか分からない」「このままで、老後の資金は本当に大丈夫なのだろうか?」

30代になり、仕事にも慣れてきた一方で、このような「お金」に関する漠然とした不安を抱えていませんか?

周りは資産運用を始めているのに、自分だけ取り残されているような焦りを感じる。そんなあなたにこそ読んでほしいのが、100年近くにわたって世界中で読み継がれる「お金の名著」の原点、『バビロン大富豪の教え』です。

難しい専門用語や複雑な金融知識は一切不要。古代バビロニアを舞台にした物語を通じて、資産を築くための普遍的な知恵を、誰にでも分かりやすく教えてくれます。

本の紹介

  • 著者: ジョージ・S・クレイソン
  • 出版社: 文響社(漫画版)、グスコー出版など
  • ジャンル: 自己啓発、お金、資産形成

本書は、1926年にアメリカで出版された、お金に関する寓話集です。古代都市バビロンで最も裕福だった男「アルカド」が、友人たちに「富を築くための知恵」を授けるという物語形式で進みます。

その教えは非常にシンプルでありながら、現代にも通じる本質的なものばかり。2019年に発売された漫画版はベストセラーとなり、お金の勉強を始める「最初の一冊」として、世代を問わず絶大な支持を得ています。お金に関する普遍的な真理を、物語として楽しく学べるのが最大の魅力です。

3つの重要なポイント

本書では「黄金に愛される七つの道具」と「五つの黄金法則」が語られます。ここでは、30代の私たちが今すぐ実践すべき、特に重要な3つの教えを抜き出してご紹介します。

1. 収入の「10分の1」を先に貯金せよ

本書で最も有名で、かつ最も重要な教えがこれです。多くの人は、給料から生活費や遊興費を支払った「残り」を貯金しようとしますが、それでは中々お金は貯まりません。

財布に十枚の金貨を入れたなら、使うのは九枚まででやめておくことだ。
(本書より引用)

まず収入があったら、使う前に「10分の1」を別の口座に移すなどして、強制的に貯金するのです。これを「先取り貯金」と言います。手取り30万円なら3万円、25万円なら2万5千円です。残った10分の9で生活する習慣をつければ、資産は確実に、100%の確率で増え続けます。これは、資産形成における全ての土台となる、最も強力なルールです。

2. 貯えたお金を「自分のために働かせる」

収入の10分の1を貯めるだけでは、お金持ちにはなれません。次のステップは、その貯めたお金を「自分のために働かせる」ことです。

貯めた金は、最後のセントに至るまで働かせることだ。金から生まれた子供(利息)、さらにその子供たちも、すべておまえのために働かせるのだ。
(本書より引用)

これは現代でいう「投資」に他なりません。貯めたお金を、信頼できる投資先に投じることで、お金がさらにお金を生み出す「仕組み」を作るのです。銀行に預けているだけでは、お金はほとんど増えません。お金を「金の卵を産むガチョウ」として育て、そのガチョウが産んだ卵(配当や利益)が、さらに次のガチョウを育てる。この「複利」のサイクルを回し始めることが、富への道を加速させます。

3. 「自分こそが最大の資本」と心得よ

本書は、お金の増やし方だけでなく、その前提となるマインドセットの重要性も説いています。その中でも特に心に刻むべきなのが、この教えです。

まずは、ささやかな額からでも、自分の資産を築こうという決意をすることだ。(中略)行動こそが、おまえを成功に導いてくれるのだ。
(本書より引用)

どんなに優れた知識や情報を得ても、行動しなければ現実は何も変わりません。富を生み出す最大の源泉は、あなた自身の「稼ぐ力」であり、「学ぶ意欲」であり、そして「行動する力」なのです。自分自身のスキルや知識に投資し(自己投資)、価値を高めていくこと。それが、結果的にお金を引き寄せる最も確実な方法だと、本書は教えてくれます。

明日から取り組める3つのアクション

1. 給料日に「10%」を自動で別口座に移す設定をする

まずは、お使いの銀行アプリやネットバンキングを開き、「自動振込(定額自動送金)」の設定をしましょう。給料日の翌日などに、給料の10%が自動的に貯金用口座へ移動するように設定するのです。この「仕組み化」こそが、意志の力に頼らず貯金を成功させる最大の秘訣です。

2. 「つみたてNISA」の口座を開設する

お金を働かせる第一歩として、国が推奨する非課税制度「つみたてNISA」を始めましょう。ネット証券ならスマホ一つで簡単に口座開設できます。まずは月々5,000円や1万円といった少額からでも構いません。全世界株式やS&P500などの優良な投資信託に積み立て投資を始めることで、「お金が働く」という感覚を実感できます。

3. 自分の「稼ぐ力」を高めるための自己投資を1つ決める

自分こそが最大の資本です。今の仕事に役立つ資格の勉強を始める、興味のある分野のオンライン講座に申し込む、毎月1冊ビジネス書を読むなど、自分の価値を高めるための具体的な行動を1つ決め、今日から実行しましょう。その小さな一歩が、将来の大きな収入増に繋がります。

まとめ

この本はこんな人におすすめ

  • お金の勉強を何から始めていいか分からない20代・30代
  • 貯金が苦手で、いつもお金がギリギリになってしまう人
  • 投資に興味はあるが、リスクが怖くて一歩踏み出せない人
  • 時代に左右されない「お金の原理原則」を学びたい全ての人

『バビロン大富豪の教え』は、私たちがお金とどう向き合うべきか、その普遍的な答えを示してくれます。この本を読めば、あなたも「お金に愛される」ための第一歩を踏み出せるはずです。

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本書で「お金を貯める・増やす」という土台を学んだら、次はそのお金をどう「使う」かを考えてみましょう。ビル・パーキンスの『DIE WITH ZERO』は、「人生を最大化するためのお金の使い方」を教えてくれます。貯めることと使うこと、両方の視点を持つことで、より豊かな人生を送ることができるでしょう。


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