【書評】『ORIGINALS』〜会議で意見を飲み込んできた30代営業マンが、黙る癖の正体を知るまで〜
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九州でルート営業をしている30代です。前々職はスポーツジムのトレーナー、筋トレ歴10年。運転中のAudibleで月2〜3冊。これは要約ではなく、読んで何を変えたかの記録です。
はじめに〜この本を手に取ったきっかけ〜
会議で言いたいことがあるのに、言わずに終わる。これを10年やってきました。
手が挙がらないのではありません。頭の中では文章になっているんです。ただ、口に出す直前に「反対されたらどうしよう」「そもそも自分の考えが浅いのでは」と考えてしまって、そのうち話題が次へ移る。終わったあとの車の中で、言えばよかった、と毎回思います。
人前で話すのが苦手で、自己肯定感も高いほうではありません。だから「独創的な人の本」は、自分とは違う世界の話として避けてきました。行動力があって、怖いもの知らずで、生まれつき人と違う人。そういう人の話を読んでも、落ち込むだけだろうと思っていたのです。
読んでみたら、想像していた本と違いました。
本の紹介
本の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 |
| 著者 | アダム・グラント |
| 出版社 | 三笠書房 |
| ジャンル | 組織心理学・自己啓発 |
組織心理学者である著者が、独創的な行動をとる人たちを研究した一冊です。分析の中身は本書で読んでいただくとして、ここでは会議で黙り続けてきた自分に何が起きたかを書きます。
私がこの本から受け取った3つのこと
①迷いは、独創的な人にもあった
この本でいちばん救われたのは、独創的とされる人たちが必ずしも大胆ではない、という視点でした。むしろ迷ったり、決断を先延ばししたりしている。
私は長いこと、迷う自分を「向いていない証拠」として扱ってきました。そうではなく迷いは工程のひとつだと思えるようになっただけで、会議前の気分がずいぶん軽くなりました。
②先延ばしが、いつも悪いわけではなかった
私は資料づくりをぎりぎりまで始められません。これを怠けだと思って、何年も自分を責めてきました。
本書を読んで、寝かせている間に考えが動いている場合があると知りました。もちろん全部の先延ばしが良いわけではありません。ただ、寝かせる先延ばしと、逃げる先延ばしは別物だという区別ができたのは収穫でした。前者なら、罪悪感を持たなくていい。
③数を出さないと、良いものは出てこない
独創的とされる人ほど、実は打率が高いわけではなく、打席に立つ回数が多い。ここは読んでいて少しこたえました。
私は会議で1回も打席に立っていません。当たるかどうか以前の問題です。10年黙ってきた自分にとっては、ここがいちばん痛い指摘でした。
私はこの本で、会議での自分の振る舞いが変わりました。気になった方は、ぜひこちらから手に取ってみてください。
ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 [ アダム・グラント ] 価格:1980円 |
読む前と読んだ後で、私はこう変わった
自分の中で起きた変化を書き出します。
| 読む前の私 | 読んだ後の私 | |
|---|---|---|
| 迷い | 向いていない証拠だと思っていた | 工程のひとつと考える |
| 先延ばし | 全部が怠けだと決めつけていた | 寝かせる時間と逃げる時間を分けた |
| 発言の回数 | 中身の質だけを気にしていた | まず打席に立つ回数を数える |
私が実際に変えたこと
①会議で、1回は必ず口を開くと決めた
質にこだわるのをやめました。決めたのは回数だけです。どんなに小さな確認でもいいので、1回は声を出す。
やってみると、最初の1回さえ越えれば2回目は驚くほど楽でした。黙り続けることそのものが、次に話す難易度を上げていたのだと思います。
②言えなかった意見を、その日のうちにメモに残す
会議で飲み込んだ意見を、車に戻ってからメモに書きます。書いてみると、半分は言うほどではないものでした。
残り半分は、翌週の会議で使えました。その場で言えなくても、次の機会に持っていけると分かってからは、飲み込んだあとの落ち込み方が変わりました。
③資料づくりを、あえて一晩寝かせるようにした
これまでは、追い込まれて作った資料を「間に合った」と思っていました。いまは、粗くてもいいので前日までに一度形にして、翌朝に見直します。
見直すと、必ず1か所は直したくなります。この1か所が、以前は落ちていた部分でした。
まとめ〜こんな人に読んでほしい〜
『ORIGINALS』は、こんな方におすすめです。
- 会議で言いたいことを飲み込んで、あとから後悔する人
- 先延ばしする自分を責めている人
- 独創的な人の本を「別世界の話」として避けてきた人
- 意見の質を気にしすぎて、回数が出せない人
独創性の本というより、臆病な人が動くための本として読みました。会議のあとに車の中でため息をついた経験がある方は、たぶん私と同じところで刺さると思います。
本は「聴く」こともできます。 机に向かう時間が取れないときほど、移動時間のほうが確実です。
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